2020.7.30
カイロプラクティックなどの徒手療法は何らかの刺激を身体に入れてます
その刺激は脊髄 小脳 大脳へと伝達されます
神経系の中枢は脳です
神経は随意運動などの神経 すなわち自分の意思で動かす神経 目の前の物を取ろうと手を動かすとか
もう1つは自分の意思とは関係なく使ってる神経 内臓などを動かす自律神経
神経系は90%が自律神経に使われると言われています
自律神経は交感神経と副交感神経 迷走神経があります
患者さんんはほとんど交感神経優位 副交感神経低下になっています
迷走神経は副交感神経と同じような機能を担当していて脳神経でとても長い神経で同じく内臓を神経支配してます
神経には脳から体へ伝える遠心性 逆に内臓などから脳へ伝える求心性線維があります
迷走神経の80%は求心性と言われています
常に内臓などが同様な状態なのか脳へ伝えてるわけです
この機能を維持するのに大脳の働きが正常でないといけません
ストレスを受けると大脳の機能が低下するということが分かっています
大脳は脳幹を抑制 調整してます
ストレスが多く体が不調な患者がまぶしいから仰向けの時タオルをかけてほしいと言われることがあります
光は脳幹の中脳の上丘という場所に伝わります ここが過敏になってるとまぶしがるわけです
音に敏感な患者や子供もいます 音は下丘という場所に入ります 下丘が敏感になってるとそうなります
もう1つ言うと中脳に赤核という所もあり屈筋を抑制しています
ハムストリングスが緊張したり上腕二頭筋 大胸筋など緊張するので姿勢や筋肉トーンのチェックではそのようなことも考えて診てます
大脳の機能を高めて抑制する機能を戻し脳幹の過敏なものを改善させるというのがトップダウンのアプローチになるわけです
そこで考えられるアプローチが先ほど書いた迷走神経の80%求心性を使えないか?
迷走神経に刺激を入れられれば脳への入力が高まる
迷走神経の刺激は孤束核や三叉神経脊髄核へ行きますので脳の片方だけ両側に届きます
そして背側運動核にも影響し内臓運動神経ですので運動のトーンにも影響を与える
網様体の神経核にも波及効果を生じ疼痛調整やバランス抑制 運動トーンにも影響します
迷走神経はどこを通っているのか?解剖学を習ってれば分かります 指圧の指圧ポイントで2ヶ所と腹部指圧 それを使ったり
通常の長めの指圧でも副交感神経が高まることが分かっています
カイロプラクティックの内臓マニュピレーションなど使うこともあるし
針の論文の応用で四肢のツボあたりを刺激したり指圧したりすることもあります
整体や整骨院 一般的なカイロプラクティックの先生の考えてやってる操作と私のやってることの違いは外から見たらわからないかもしれません
筋肉が緊張して硬いから揉む 悪いわけではありません
私もこんな神経の話を説明しても理解されないので聞かれて、硬いですね。と答える事もあります
何らかの肉体的精神的なストレスを受けて交感神経優位に副交感神経の機能が低下する 大脳の機能が低下して抑制や調整機能が低下する
だから迷走神経刺激や副交感神経が高まることを考えて身体に刺激を入れる
カイロプラクティックアジャストメントで大脳の機能を高めて低下している交感神経の抑制経路を高める
痛みを抑制している経路を高める
大脳が脳幹を抑制してるからその大元の大脳機能が低下してれば調整が効かない 抑制できないなど様々な弊害がうまれるからです